[10冊目]
問いをたてる。
『誰も気づかなかった』

著者:長田 弘

先日参加させていただいた「読書てらこや」の課題本であるこの一冊。

課題本でなければこの本を読むことはなかっただろうと思います。

この本は詩なのですが、自分では選ばないと思います。

最初に読んだ時に正直に思ったのは、「わからなかった」ということです。

そのわからないをぶつけさせていただいたところ、主催の吉満さんから「なぜわからなかったのかも、ぜひ考えてみてください。」という言葉をいただきました。

読書てらこやの中で、一番僕に突き刺さった言葉がこれでした。

なので、なぜわからなかったのかを考えてみました。

僕がよくわからないと何となく思ったのは、経験がないからと勝手に決めつけて、考えるのをやめていたからだと思いました。なぜかというと、以下が考えて浮かんできたからです。

・ちょっと難しいから、自分には無理だと勝手に決めつけていた。

・そもそもあまり考えない。

・他人に答えを求めようとしたから。

・自分について考えるのを避けているから。

なるほど、僕はこういう風に考えていたから、わからなかったのかと納得しました。

この本の解釈に正解はないと思います。

正解のない問題を考え抜く、これが哲学だと9冊目の本で少し学びました。

僕は哲学には向かないかも(笑)

これも一般化のようなことをしているかもしれませんが。

でも、もうちょっと自分について考えてみようと思いました。

そう思っていたので、毎月ある師匠や同志の方の前で、「次回は自分のことについて考えてきます」という宣言をしました。

さあ、今までどこか避けていたことを今月は考えてみなければいけません。

どういう風に考えていこうかということをまずは考えている途中です。

印象に残った言葉

意味があった。

しかし意味には、

何の、どんな意味もなかった。

意味を誰も考えなかったからである。

長田 弘

改めて読み直している時に、ぐっと引き付けられる言葉でした。

おそらく、自分のことについて、一番考えられるのは自分なのだから、そこを考えないと、それは上記にあるように「なかった」ことになるのではないか。

とすごく感じます。

今の自分が何の意味を持たないとは思いませんし、意味を持ってなければいけないとも思いませんが、今月はこれを考えることで、自分にもっと意味を持たせてあげたいと思いました。

■「読書てらこや」に参加しての感想

参加したことで、他の参加された方々の貴重な意見をいただくことができました。

その中でも、面白いなと思ったのは、「問いのおすそわけ」という言葉と「わからないことに感動した」ということです。

とても素敵で美しい言葉に感じました。

「いかにして、どんな言葉をもらうか」というのが、師匠から教わった言葉です。

また一ついい言葉に出会えた。

それだけで最高の時間だったと思いました。

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