[13冊目]
忘れていたもの
『五感の力』

読書の回数が増えてきたのがうれしく思います。

センジュ出版の吉満さんと、読書のススメの小川さんが開催する「読書てらこや」今回で第三回課題本2冊のうち、1冊目です。

著者:グラバア俊子

前回の読書てらこやで、吉満さんが、「みなさん、今月は自分の五感をどれを使っているか意識してみましょう。」とちょっとした宿題を出してくれました。

少しそのことを意識して、過ごして気づいたことをここにも書いておこうと思います。

僕は新聞配達をしているのですが、その途中で毎回、怖いなと思うところがあるのです。ただの白い柱なのですが、早朝の暗さと原付のライトがいいように見せているのと僕が怖がりなのも相まって、人が立っているように見えてしまう。

毎回鳥肌がたってしまうのです。

鳥肌がたつというのも、「五感でいえば、触感かな、それとも第六感かな?」とか考えたりしました。

吉満さんのメッセージの中で、「人にどういわれても、自分がそう思ったらそう」

というようなことを言われていたのを思い出して、

「やっぱ自分が感じるのだから、そうかな」と少し信じてみたい気持ちもあり、

しかし

自分がそういう能力にすぐれているとしたら、そういう存在がその柱にはいることを自分で信じてしまう。それは正直怖いし、ほぼ毎日そこに行くのに余計怖いな(笑)

なので、「自分自身の五感を信じたい」気持ちと「怖くなるから、信じるのやめよう」という気持ちが戦った、10月でした(笑)

僕の話は置いといて、

この本は、五感についていろんな信じられない話が例として出されていました。

例もいろいろあったのですが、一番印象に残っているのは、五感チェックリストです。

これは質問に「はい・いいえ」で答えて、○をつけていくと、自分はその五感に敏感だということがわかる代物です。

自分の結果は触覚が高く、その他(第六感?)が低かったです。

読書てらこやでどういう結果がでたか、みなさんのを聞くと、触覚が高い人が多かったようでした。しかし、第六感が高かった。という人もいたりしました。

面白かったのが、「このチェックリストうさんくさくないですか?」という人もいたことです。

たしかに、各感覚に関して、10問近い質問に答える、これだけでは測れないものがあるように思いました。

印象に残った言葉

「五感の科学」の著者ジリン・スミスは五感を感覚ののぞき穴と表現している。五感を通して世界をのぞいている。

著者:グラバア俊子

もう少し詳しく書くと、五感の力は目の前の現実から情報を引き出す能力だと書かれており、五感がいきいきと働くほど、より適切な情報把握が可能になるということでした。

そしてもう一つ、この能力には個人差がある。

当たり前のことですが、よく忘れがちだと思います。

僕が妻をお気に入りのカフェに連れて行った時、

妻は天井からつるされているライトを見て「かわいい」と言うのです。

僕は何度も足を運んでいるカフェなのに、一度もそのライトを見ていませんでした。正直びっくりしました。

こんな体験をこの本を見て思い出しました。

同じ空間にいるのに、見ているものは全く違う。当たり前だけど、忘れている。

つい自分が見ているものがすべてだと思い込んでしまっているのかも、と思います。

本を読んでいるのに、その本とは違うところに自分の思考が連れて行かれる。自分が本を読むのはこういう体験があるのが心底楽しいと思うからです。

思考の中に本当の自分はいない。

エリックハルト・トール

「The Power Of Now」という本を出している、エリックハルト・トールの言葉です。

「いまに在る」という意識が私たちを解放する、「いまに在る」と人生の苦しみは消える。いまに生きるということの重要性をこの本は書いてくれています。

そして、思考から入るのではなく、まず自分の五感を信じて体に注意を向けることがその第一歩と書いています。

いまに在ることのむずかしさはありますが、自分の思考を張り巡らせるよりも、自分がどう感じているかを大切にしたいと思いました。

10月は忙しく、なかなか「ブログを書く」ということにたどりつけませんでしたが、まずは一冊目です。

次回もお楽しみに!!

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