[21冊目]
もしも馬鹿なら
『イワンの馬鹿』

著者:レフ・トルストイ

大変お久しぶりの投稿でございます。

4ヶ月ぐらい経っていたので、正直戻って来れないのではないかと不安に思っておりましたが、なんとかこうして戻ってくることができました。

「早く書かなきゃ」とこの数ヶ月思っていましたが、それこそ「自分のペースでする」ということから大きく外れていたし、書いてない自分を責める自分もいて、

このブログは自分を苦しめるためにしていないのに、どうしてこうなっているのかと思うこともありました。

しかししかし、戻ってきたのです!

また書きたいと思ったのです!

ということは僕は書くことが好きなのだと改めて確信しました。

最近まで、忙しいからという理由で、僕は本を読んでいませんでした。

このブログのタイトルに超がつくほど名前負けしていた僕を、

もう一度、本の世界に導いてくれたのが義理の父でした。

僕が東京の読書のすすめを知ったのもこの方からで、そして「最初に」本の世界に僕を導いてくれたのも、義父でした。

そして今ブログで書いているこの本を貸してくれました。

まあいろいろ書きましたが、僕をいつも見守ってくれる周りの方に感謝したいのと(今回は特に義父に)、

どんなに細い糸になろうが、「書くこと」は続けていきたいと思いました。

ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。

ここから本題です笑

この本について、読む前に思うことは「なぜ馬鹿のイワンではなく、イワンの馬鹿なのだろうか?」ということでした。

イワンは馬鹿だ。というわけではなく、馬鹿という能力を持ったイワンということなのだろうか。

読んだ後もしっくりこなかったのですが、まあそういうことにしておきました。

主人公のイワンは、いい意味でも悪い意味でもかなりの馬鹿で、頭を使うというよりは体を動かして、百姓仕事をして生きていくという人です。

それはいついかなる時でもそうでした。王様になってもそれは変わらない姿勢で、王様になっても頭は使わない。だから王様としての仕事はせずに百姓仕事をするのです。

そんなイワンを狙う悪魔がやってくるのですが、悪魔のささやきも邪魔も全てイワンに通じず、読んでいて痛快でした。

これ以上はネタバレになるので、やめておきます。

印象に残った言葉

こいつは、いい。ひまなとき、子どもたちと遊ぶのにもってこいだなぁ

イワン

小悪魔が魔法で金貨を出すのですが、それを見て、イワンは以上のような発言をするのです。

この他にも、お金という概念が通じない場面が出てきて、「現実ではこんな世界は存在はしないだろうけど、なんかこっちの方が平和なのでは」と思った。もちろんお金があることでいい面もあるのだろうけど、こんな世界も悪くないのではということを考えるには十分インパクトのある言葉でした。ともかく、イワンの国では、お金をお金として見ていなくて、それが痛快でした笑

この話を読むと、案外頭を使わず、馬鹿になる方が自然体で暮らせるのかもしれない。と感じることが多かったのですが、

それでも僕は考えることもしたい。

頭で考えたりすることでストレスを感じたりする。

それでも頭で考えることで、楽しいこともあるので、僕は頭を使って仕事をしていきたい。

でも時には、何も考えない時間も必要なのではないだろうか?

そう感じずにはいられないというのがこの本を読んでの感想です。

今回はこれにて。

読んでくださった方、ありがとうございました。

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