[24冊目] 強烈な表現力 『まったく、青くない』

著者:黒田小暑

小暑さーん?読んでますか?

読んでくれてても読んでくれてなくても、僕を書くという行為に導いてもらったこと、感謝しています。もう1カ月もすぎてしまいましたが、約束した「感想文として、ブログを書く」ということを実現させました。もうどれぐらい書いてなかっただろうか。まったく溜息がでそうです。

でも、どれだけ書いてなくても、このブログの維持費は払い続けていました。それは「自分で決めたからには続ける」と決めているからです。

どれだけ更新頻度が遅かろうが更新してしまえば続いている。

そんな盛大な言い訳をもって、書くということを細々でも続ける。そういう覚悟です。そんな覚悟ならもっと書けよ!と言われても仕方がありませんので、容赦なく私に直接言ってください。

それとこの本は総社の年末の販売会でほかの方に最後の一冊を譲ってもらって、買った一冊です。

書かなくてどうする!!

というかその方たちにも、「ちゃんと読ませていただきます。」と約束したじゃないか!

その点では、実現できて一安心。

でも、読んでいなかったり、なかなか書くに至らないと、めちゃくちゃ苦しいです。

その点では、めちゃくちゃ苦しみました。ずいぶんと読まず、書かずだったので。

あれ?読書って苦しいものなのか?読んで書くってそんなに苦しいものなのか?

よくわかんなくなる時があります。

でも読書のことはひたすら信じている。間違いない。

本を読んでいる途中はいろんな感情が頭を流れて、どちらかというと楽しい。

今回の小暑さんの本も例にもれず楽しかった。

まずタイトルがいい。

まったく、青くない。

最初に思ったのは、「半分、青い」というドラマだ。

それに対して「まったく、青くない。」

なんか面白そう。というとても勝手な印象を抱いた。

帯などを読むと、どうやら青春のお話のようで、自分自身の青春が思い起こされた。

まあ青春は青春だったのでしょうが、陽キャ陰キャでいうと、圧倒的に陰キャな私にとっては、共感の多い話なのかな?とか思いながら読んでいった。

主人公たちは音楽に打ち込む青年で、音楽の世界がほとんどわからない僕にとって、登場人物の感情は今までに想像も経験もしたことがない、新鮮なものでよかった。

自分が味わったことのない感情をおすそ分けしてもらえる。それが小説なのかもしれない。と今回は強く思いました。

印象に残った言葉

窓の外はもう真っ暗だ。誰も見ていない。神様なんていない。

どうしようもなく、この3文が印象に残っている。

物語の中でも、まあまあな強烈な場面だったのだけど、それよりも特にこの情景描写が好きだ。

ここだけでなく、小暑さんの本の中で、強烈に感じたのはその情景描写だ。

シンプルで、とても伝わってくるものがある。

この文章だけでとてつもなく絶望的な場面であることは簡単に想像できるのではないだろうか。

この表現力こそ、小暑さんの魅力ではないかとめちゃくちゃ思った。

また小暑さんの本を読みたいなと思った。



なんとか約束を守ることができて、良かった。

自分との約束はよく裏切ってしまうのだけど、自分以外の誰かと結ぶ約束は、ちゃんと守れるらしい。

そして、この約束をした次の日、もう一人、別の著者とお昼ご飯を食べながら、もう一つ約束をした。

次はその約束を守るのが、当面の目標である。

コペル君、待っていてくれーい。

読んでくださりありがとうございました。

また次の機会も読んでください!


やっぱり「読む」だけでなく「書く」も楽しいと思っている湯藤より

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